ブラックラグーン 7巻

10月 21st, 2007 by admin

 ターミネーターメイド再登場編。
 今迄それなりに鮮度を保っていられたのは、手を変え品を変え、他ジャンルからの持ち込みが多かったのもあると思う。ヘンゼルとグレーテルのゴシックホラー調、日本編の任侠もの、テロにも首をつっこみ、ラヴコメもどきにもクチバシをつっこむ。
 そう言った姿勢も、一話である程度スタイルが完成し、それを少しずつ見え方を変えているに過ぎない。
 まだ、各登場人物の内面を深く掘り下げるという所にまで到達していないので、書いていける余地はあるが、もうそろそろ終わりを考える時期に差し掛かっているのは間違いあるまい。美味しい間に料理は食べ終わるのがマナーだし、それが料理人冥利に尽きるというものだろう。食い飽き、それでも料理を作らせるのはお互いにとって幸せではない。
 さて、そんな経緯もあってか、今回はとびきりにデカい事件だ。今まではせいぜいがバラライカと三合会だけで済んでいた話が、ヘンゼルとグレーテル編以来にロアナプラ自体を揺るがす程のとびっきりの大きい話にふくれ上がっている。
 しかも、エダのバックに控えるCIAまで嚼んでくるという辺り、今回の花火はどうにもとびきりデカいらしい。その所為か、イヤに前置きが長く、メイド二号が暴れ回っていたのが子供の遊びに見えるほどに、内外含めて動きが激しい。
 これは言ってしまえば、もうそろそろこのお話自体に幕を引く時期になってきている気がする。
 それは、ロックに居場所が無くなってしまった事も大きいだろう。日本編前なら、ロックは尻を捲くって日本に逃げ込めば良かった。しかし、潜水艦編でレヴィに啖呵を切り、認められた上にだ、日本編ではあのレヴィに「あたしはお前の銃だ」とまで言わせている。そして、日本編では自分自身の曾ての姿だった、あの女子高生を救えず、夕闇の住人へ完全に足を踏み入れた。
 日本でもお尋ね者となったロックに、既に帰る場所はない。もう戻れないのだ。
 そして、レヴィに自身の位置を尋ねられる。
「──……なあ、あんたは、どう思ってるんだ? ……鉄火場に付き合うにゃ、それなりの儀式が必要だってことさ。
 あたしはあんたの保母さんでも、保護観察官でもないんだ。
 ……なら───
 どういう名目で、あんたの無茶に付き合えばいいのか、てェ話だよ」
 今までは同じ職場の仲間、という名目で連れ立っていたロックとレヴィだったが、レヴィからロックに、「お前の立ち位置を決めろ」と問われている。
 これにどうロックが答えるかがこの巻の目玉になっている。
 一体、どうこのお話に決着が付くのか。もうそろそろ、その見え始めたEndの文字を見据え始めてもおかしくないだろう。

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